じゃばら

「じゃばら」とは?

じゃばらの名前の由来

じゃばらの効果と効能

美容効果も期待

じゃばらの食べ方

じゃばらのおすすめレシピ集

ナリルチンについてもっと詳しく知りたい方はこちら

「じゃばら」とは?

じゃばらは、レモンやライム、かぼす、すだちなどと同じ香酸柑橘類です。
「香酸柑橘類」とは、一般的なみかん類とは違って酸味が強く、生食に向かない柑橘類を指します。
これらの柑橘類は香りが良く、ビタミンやクエン酸が豊富に含まれているので、果汁をしぼって調味料に加えたり、ジュースなどに利用されることがほとんどです。

『へんなみかんだけれど、味が独特で美味しい』
日本で唯一の飛び地和歌山県北山村にある一軒のお宅の庭で柑橘が発見されました。

じゃばらの名前の由来

『鬼も逃げる』ほどの独特の香りと強烈な酸味があることから、「邪」を「祓う」⇒『じゃばら』と名付けられました。

じゃばらの効果と効能

じゃばらが花粉症に効果があると聞きますが、ホントなの?

→→→ホントです。

じゃばらは、ここ数年「花粉症に効果がある」とニュースやテレビで取り上げられ、知名度はどんどん上がっています。

なぜ花粉症に効果があるのでしょうか?

私たちの体には、体内に侵入した花粉等の異物を体外に排出しようとする働きがあります。
この「異物を体外に排出する働き」が、くしゃみや鼻水・涙といった症状です。
この「くしゃみを出せ」「鼻水を垂らせ」「涙を流せ」と命令しているのが「ヒスタミン」と呼ばれている物質です。

しかし体内に侵入した異物に過剰に反応して、必要以上に「体外に排出する働き」が作動してしまうと、くしゃみ・鼻水・涙が止まらなくなってしまいます。
これを「アレルギー反応」といいます。

この「アレルギー反応」を起こしているが、ヒスタミンの異常放出です。
この「ヒスタミン異常放出」を抑制する働きがあることがわかってきた物質が見つかりました。
それが、柑橘類に多く含まれている「ナリルチン」という成分です。

実はこの「ナリルチン」が他の柑橘類に比べて桁違いに含まれているのが「じゃばら」なのです。
だからじゃばらには花粉症抑制に効果があると言われているのです。

ただし、もちろん効果には個人差があります。
薬ではないので、「花粉症が完治した」とまではいかないとしても・・・
・花粉症の薬を飲む回数や量が減った
・例年よりも花粉の症状がマシになった
との声もたくさん聞こえてくるので、試してみる価値はあるかもしれません。

美容効果も期待

じゃばらのいいところは「花粉症に効果的」だけではありません。

じゃばらは、花粉症対策として有能な効果があるのですが、実は美容にも高い効果があることがわかりました。

じゃばらは花粉症を抑制するナリルチンだけでなく、クエン酸も豊富に含まれているのです。

クエン酸はかんきつ類に多く含まれており、特に柚子(ゆず)はミカンの3倍の含有量を誇ります。

じゃばらには、そんな柚子と同程度のクエン酸が含まれていることが研究論文で発表されています。

クエン酸(citric acid)は、英語で「柑橘類の酸」という意味で、レモンをはじめ柑橘類に多く含まれていることからこの名がつきました。

また、あのすっぱい梅干しにも多量に含まれていることが知られています。

かんきつ類の酸味はこの「クエン酸」によるものです。

名前の由来となっている「鬼が逃げる」ほどの酸味があるということは、その分「クエン酸」も豊富ということです。

クエン酸には、血流をよくし抗酸化作用があるので美容面における効果も期待できます。

さらにクエン酸には体内の乳酸を分解する働きもあるので、新陳代謝を助け、疲労回復にも効果が期待できます。

じゃばらの食べ方

じゃばらの果汁や果皮はレモンと同様の用途で、様々なお料理に使うことができます。

  • 鍋物はポン酢にじゃばら果汁を絞って「じゃばら鍋」。
  • 熱燗にじゃばらの果皮を削り入れるもよし。
  • 酎ハイに輪切りにしたじゃばらを入れて「じゃばらハイ」。
  • サラダのドレッシングに。
  • はちみつと混ぜて、水で割ってスタミナドリンクに。
  • はちみつ・牛乳と混ぜ合わせて一晩おいたらヨーグルトに。

じゃばらのおすすめレシピ集

じゃばらには果汁だけでなく果皮にも健康に有効的な成分を含んでいるので、できれば丸ごと食べられればいいのですが、強い酸味や苦味が強いので、ちょっと苦手という方が多いです。
そこで、毎日食べていても飽きずに楽しく味わえるレシピをご紹介します。


はちみつ漬け

はちみつ漬けは、名前の通り、じゃばらをはちみつに漬けるだけでできてしまうカンタンなレシピです。
はちみつに漬けたじゃばらをそのまま食べてもいいですが、夏は冷たい炭酸、冬は暖かいお湯で割って飲むのも美味しいです。

【材料】

じゃばら・・・適量
はちみつ・・・適量

【作り方】

  1. じゃばらは皮を良く洗ってから拭く
  2. じゃばらの果皮ごとそのまま輪切りにする
  3. 熱湯で5〜10分ほど煮沸消毒した瓶に輪切りにしたじゃばらを入れる
  4. お好みの量のはちみつを、じゃばらの上に注ぐ
  5. 軽く混ぜたあと、蓋をして日が当たらない涼しいところで保存する
  6. 4日〜5日ほど寝かせれば完成



じゃばらとはちみつの量は、お好みで決めると良いでしょう。
甘い味が好きでしたら、はちみつの量はじゃばらが浸る程度まで入れます。


マーマレード

マーマレードは果汁を絞って作るので、はちみつ漬けよりも食べやすく、他の料理にも合わせやすいメニューです。
果皮もしっかり使っているので、じゃばらに含まれた成分を逃さずに食べられます。

【材料】

じゃばら・・・5つ
砂糖・・・大さじ8杯
水 適量

【作り方】

  1. じゃばらは良く洗って水気を拭き取る
  2. じゃばらを半分に切って果汁を絞る
  3. 残った果皮を細切りに刻む
  4. 刻んだ果皮を鍋に入れ、果皮が浸るまで水を入れて弱火で煮る
  5. 果皮がしんなりと柔らかくなったら、砂糖と搾り汁を入れてさらに20分煮込む
  6. 煮込んでいる最中は、こまめに灰汁を取る
  7. とろみが出てきたら、煮沸消毒した瓶に詰めれば完成

じゃばらと砂糖の量は目安です。砂糖の量は自分の好みに合わせて調節してください。


ポン酢

本格的な手作りのポン酢を作れば、我が家の食卓に欠かせない逸品となります。
好きなものにかけて美味しくいただきましょう。

【材料】

じゃばら・・・適量
しょうゆ・・・適量
みりん・・・適量
かつおぶし・・・適量
昆布・・・適量

※じゃばら、しょうゆ、みりんの割合は「5(じゃばら):5(しょうゆ):1(みりん)」が目安です。
少し酸っぱいようであれば、みりんの量を増やして調節してください。
※かつおぶしと昆布の量は、お好みで構いません。
量を増やすと旨味が強くなります。
目安としては、じゃばら、しょうゆ、みりんの総量が1.2リットルに対して、かつおぶしは60グラム、昆布は12センチ程度の長さを使います。

【作り方】

  1. ボールに、じゃばら、しょうゆ、みりんを入れて混ぜる
  2. 同じボールに、かつおぶしと昆布を入れて自然に沈むのを待つ
  3. ボールにラップをして、夏場は冷蔵庫に入れて、冬場はそのまま24時間保存する
  4. かつおぶしや昆布を取り出して、煮沸消毒した容器に入れて1週間ほど寝かせれば完成

手作りポン酢は、寝かせれば寝かせるほど美味しくなります。
2ヶ月頃が食べごろという方や、5ヶ月寝かせたポン酢が美味しかった、という方など様々です。
毎日の食卓に使える調味料なので重宝します。


その他にもこんな食べ方があるよ!
というのがありましたら是非教えてください。

じゃばらの食べ方shingu.net1@gmail.com


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