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我々の生活と太陽活動の相関 |
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このグラフは、「国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測(NAOJ)」が
「https://solarwww.mtk.nao.ac.jp/mitaka_solar1/data03/sunspots/number/mtkannual.txt」で掲載されているデータ数値を引用させていただいて作成した1929年から2020年黒点発生数と黒点観測日数を表したものである。
オレンジ色の折れ線が黒点発生数。
青色の折れ線が1年間の黒点観測日数である。
このグラフで、黒点発生数が波状になっていることがよくわかる。
波のピークを見ていくと、1929年以前は観測されていないので、その年以降を見ると、
1938年、1947年、1958年、1970年、1979年・1981年、1991年、2000年・2002年、2014年
と、約11年毎にピークを迎えていることがわかる。
逆に、ボトムを見てみると、
1933年、1944年、1954年、1964年、1976年、1986年、1996年、2008・2009年、2019年(2020年は観測途中なので省略する)
と、これも概ね約11年毎に繰り返されている。 |
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詳しくはウィキペディア「太陽黒点」等のサイトで各自調べてほしいが、今ここでは簡単に「黒点とは太陽活動の強弱を推し量る指標」としておく。
つまり、黒点がたくさん発生し観測されているときは太陽活動は盛んになり、あまり発生せず観測されないときは太陽活動が弱まっているということである。
以下の画像を見てほしい。
【[写真] ひのでが明らかにした太陽の磁場極の異変。Credit:国立天文台】
2重極構造になっているとき、太陽活動は安定した状態になる。
太陽活動が安定すると、活動が活発になる。
太陽活動が活発になれば、当然、太陽からのエネルギー放射も強くなる。
このとき、黒点は発生しやすくなる。
4重極構造の時は太陽活動が不安定となる。
太陽活動が不安定になると、活動が停滞する。
太陽活動が停滞すれば、当然、太陽からのエネルギー放射も弱まる。
このとき、黒点は発生しにくくなる。
これが黒点とは太陽活動の強弱を推し量る指標と言われる理由である。
地球から観測すると小さな点にしか見えないが、その一つ一つは実は地球よりも大きい。
太陽の直径はおよそ地球の109倍、体積は地球の約130万倍である。
地球からの距離は約1億5000万キロメートル。
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遥か彼方の天空に浮かぶ巨大な天体である太陽が、我々の地球にどのような影響を及ぼしているのか。
先ほど、太陽活動が強くなると黒点が多く発生し、太陽活動が弱くなれば黒点は発生しにくくなる書いた。
では太陽活動によるエネルギー放射がピークとボトムでどれくらい差があるのかといえば、およそ0.1%。
たったの0.1%ほどしか差がないのである。
0.1%の差とはつまり、1000分の1の差である。
たとえば、1000ml入りの牛乳パックを買って、その中身が999mlしかなかったとして、誰もクレームは言わないと思う。
身長が2メートルあると言っている人が、実は199.8cmだったとしても、誰も”嘘つきだ”などと言わないと思う。
0.1%の差とはその程度である。
普段の生活の中で「0.1%の差」は誤差としてあまり気にすることではないかもしれないが、しかし地球規模で見ると誤差では済まないほどの大きな差となるのである。
ただ、黒点発生数が多い年(=太陽活動が活発)であっても「冷夏」になることもあれば、黒点発生数が少ない年(=太陽活動が停滞)であっても「暖冬」になることもある。
なので、一概に「いつもよりも夏が暑かったから太陽活動が活発だった」とか、「冬がいつもよりも寒かったから太陽活動は停滞していた」とは判断できない。 |
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スベンスマルク効果とは、銀河宇宙線が下層雲(地表近くの雲)の生成を誘起するという説である。
太陽から放射されるエネルギーのピーク時とボトム時の差は0.1%ほどである。
「直接的には」と強調したのは、文字どおり、「人間規模の体感的”直接的”」にはほとんど差はないのは事実である。
しかし、「体感的”間接的”」「地球規模的”直接的”」には大きな影響の差が出る。
これを発見したのがスベンスマルクである。
このグラフは、1983年から2006年までの雲量と、地球に飛来した宇宙線の量を重ね合わせたものである。
上のグラフは宇宙線量と気温の相関を現したものである。青線が気温、赤線が宇宙線量。
宇宙線とは、超新星爆発などにより発生し、宇宙から地球に降り注ぐ高エネルギーの放射線のことで、主な成分は陽子であり、その他にアルファ粒子、リチウム、ベリリウム、ホウ素、鉄などの原子核が含まれている。
上2つのグラフを見てわかることは・・・
宇宙線が地球に降り注ぐ量が多ければ雲量が増え、宇宙線の量が減れば雲量も減るということが相関しているということである。
一番上のグラフとの関係を見ても、太陽活動が活発な時は地球に降り注ぐ宇宙線量が減少し、逆に太陽活動が停滞しているときは地球に降り注ぐ宇宙線量が増加していることが相関していることがわかる。
なぜ太陽活動が活発だと地球に降り注ぐ宇宙線の量が減るのかといえば、太陽から放射される「太陽風」がそれを吹き払うからである。
「ひので」による今回の観測の 意義と最近の太陽活動について
常田佐久 自然科学研究機構・国立天文台 2012年4月19日
なぜ地球に降り注ぐ宇宙線が増えると雲量が増えるのかといえば・・・
地表付近(地表から約2000メートルまで)の大気中の水蒸気が飽和状態にある時に宇宙線が入射すると、「雲の核」を発生させる。
宇宙線に含まれている磁気が小さな水蒸気同士を結合させ、より大きな水蒸気の塊をつくる。
大きな水蒸気の塊ができると、そこに引き寄せられるように、周りの小さな水蒸気が次々と結合していく。
そうして雲が作られていくのである。
雲が作られれば、当然、太陽光は遮られ、結果的に地球の気温が下がる。
これが「スベンスマルク効果」と呼ばれるものである。
ただ、この「スベンスマルク効果」を否定する研究結果が出ていることも事実である。
それは「中緯度地域において相関が見られる場所があるが、地球全体では雲量と宇宙線量の明確な相関は見られない。
また、仮にスベンスマルク効果があったとしも、気温への影響は数パーセント程度でしかなく、地球温暖化(あるいは寒冷化)にはほとんど影響がない」
というものである。
正確な研究結果が待たれるものである。
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太陽活動の周期から見れば、2019年から2020年が太陽活動のボトム(停滞期)になると推測することができる。
新型コロナウイルス、太陽光で急速に不活性化 米研究
2020年4月24日 12:41 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
この記事の中で
「米国土安全保障省長官の科学技術顧問を務めるウィリアム・ブライアン氏はホワイトハウスで記者団に対し、
『太陽光には、物質の表面と空気中の両方に存在するウイルスを不活性化する作用があるとみられる』と明らかにした」とある。
この記事を見れば、「では太陽光を浴びていれば新型コロナウィルスをやっつけることができるではないか!」と思ってしまう。
しかし考えてみれば、ウィルスを不活性化する作用があるという太陽光は、毎日必ず地球を照らしてくれている。
なのになぜ新型コロナウィルスは世界中に蔓延したのだろうか?
それは、地表に届く太陽光の「質の違い」である。
太陽光には大きく分けて3種類の光がある。
①赤外線(750nm以上)
②可視光線(380~750nm)
③紫外線(380nm以下)
この3種類の違いは何かといえば、波長の長さである。
波長の長さとエネルギーの関係で言えば、波長が短いほどエネルギーは強く、波長が長いほどエネルギーは弱いということである。
赤外線と可視光線についてはWikipedia等を参考にしていただいて、ここでは紫外線について述べる。
紫外線を大きく分けると、これもまた3種類に分けることができる。
1.近紫外線 (波長 200–380 nm)
2.遠紫外線、真空紫外線 (VUV, Vacuum UV) (波長 10–200 nm)
3.極端紫外線 (波長 10–121 nm)
このうちの
2.遠紫外線、真空紫外線 (VUV, Vacuum UV) (波長 10–200 nm)は、酸素分子や窒素分子によって吸収されるため、地表には到達しない。真空中でないと進行しないため「真空紫外線」 (vacuum ultraviolet)と呼ばれる。
3.極端紫外線 (波長 10–121 nm)は極紫外線とも呼ばれ、X線と分類されることもある。
太陽光に含まれている2.と3.は、地表に住む我々にとってその影響を無視できるものである。
我々の生活に直接影響してくるのが、1.近紫外線 (波長 200–380 nm)である。
一般的に使われている「紫外線」とはこれである。
この近紫外線 (波長 200–380 nm)もまた3種類に分けることができる。
1)UV-A (波長 315–380 nm)
太陽光線由来のもののうち、5.6%が大気を通過する。
イメージ的には夏の昼が最も紫外線が強いように思えるが、実際には冬でも朝でも夕方でもその差はほとんどない。
皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる働きがあり、この働きによって皮膚の弾性が失われ、老化を促進する。
また逆に、細胞の機能を活性化させる働きもある。
2)UV-B (波長 280–315 nm)
太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。
表皮層に作用し、色素細胞がメラニンが生成されて、体を守るための防御反応(いわゆる日焼け)を取る。
この際ビタミンDが生成される。
3)UV-C (波長 200–280 nm)
オゾン層で守られ、ほとんど地表には到達しない。
強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強い。
オゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されている。
上記を図に示すと以下のようになる。
太陽光 |
①赤外線(750nm以上) |
②可視光線(380~750nm) |
③紫外線(380nm以下) |
1.近紫外線 (波長 200–380 nm) |
1)UV-A (波長 315–380 nm) |
2)UV-B (波長 280–315 nm) |
3)UV-C (波長 200–280 nm) |
2.遠紫外線、真空紫外線 (VUV, Vacuum UV) (波長 10–200 nm) |
3.極端紫外線 (波長 10–121 nm) |
さて、太陽光には「ウィルスを不活性化する作用がある」とあるが、「太陽光ならば何でもいい」というわけではない。
ウィルスを不活性化する作用があるのは、太陽光中に存在する「UV-C (波長 200–280 nm)」である。
先ほど、「波長が短いほどエネルギーは強く、波長が長いほどエネルギーは弱い」と言ったが、一般的な紫外線の中でも最も波長が短く、最もエネルギーが強いのが「UV-C」である。
この「UV-C」が我々にどのような作用があるかというと、細胞内のDNAを傷つけるのである。
UV-AやUV-BにはDNAを傷つけるほどのエネルギーがない(まったくないわけではない)。
もう少し具体的に言うと、DNA(デオキシリボ核酸)は、アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)という4種類の塩基のつながり(塩基配列)で構成されている。
この塩基配列によって作られるたんぱく質が決定し、器官や臓器が形成される。
つまりDNAとは「体の設計図」なのである。
そこでもし、DNAが傷つけられると、作られるべき器官が作られなかったり、あるいは予期せぬ器官が作られてしまったりするのである。
予期せぬ器官が作られてしまうと「悪性新生物」となる、つまり「癌」である。
紫外線に当たりすぎると皮膚がんができやすいというのはこれである。
では、なぜ太陽光にはウィルスを不活性化する作用があるかというと、ウィルスにもDNA(あるいはRNA)があり、太陽光(その中のUV-C)がウィルスのDNA(あるいはRNA)を破壊して不活性化させるからである。
殺菌のために紫外線照射するのはこのためである。
我々人間のような多細胞生物は、紫外線によって一つの細胞内のDNAが破壊されたとしても、周りの細胞がカバーしてくれる。
(強力な紫外線を長時間にわたって体全体に浴びてしまうと大変なことになるので注意)
これが太陽光には、物質の表面と空気中の両方に存在するウイルスを不活性化する作用があるとみられるというわけである。
今まで「太陽光とは」「DNAとは」などと長々と基本的なことをダラダラと書き綴ってきたが、これからが本題である。
今までは本題に入る前に知っておいてほしい基礎的知識である。
さて、毎日毎日太陽は地球を照らしてくれているのに、なぜこれほど全世界に新型コロナウィルスが蔓延したのであろうか?
冒頭のグラフを見るとわかるように、2019年から2020年にかけて、太陽の黒点発生数はボトムにある。
現在(2019年~2020年)は太陽活動の停滞期なのである。
つまり、地球に届く太陽エネルギーが減少していることを意味している。
太陽活動が停滞期になることによって、地球に届く太陽光が減少している。
太陽エネルギーの減少によってスベンスマルク効果によって発生した雲が太陽光を反射・吸収してしまい、ウィルスが活動しやすい環境になってしまったのである。
新型コロナウィルスが発生した原因が様々な観点から検証されている。
自然発生説・中国が人工的に作り出して意図的にばら撒いた説などなどあるが、自然発生したにしても、中国がばら撒いたにしても、その根本には太陽の働きが最も大きな影響をもたらしているのである。
結論。
新型コロナウィルスの世界的大流行の根本原因は、太陽活動の停滞によるものである。
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太陽活動と地震 |
太陽活動と地震との関連をデータを基に見てみることにする。
以下図表。
なお、学術用語ではないが、マグニチュード8.0以上を「巨大地震」、マグニチュード9.0以上を「超巨大地震」と呼ぶ。
西暦 |
地震名称 |
Mw |
●
超巨大地震 |
黒点発生数 |
備考 |
1934 |
ビハール・ネパール地震 |
8.1 |
|
8.44 |
|
1946 |
アリューシャン地震 |
8.1 |
|
90.16 |
|
1952 |
カムチャツカ地震 |
9.0 |
● |
29.02 |
|
1957 |
アリューシャン地震 |
8.6-9.1 |
● |
162.25 |
|
1958 |
択捉島沖地震 |
8.3 |
|
171.88 |
|
1960 |
チリ地震 |
9.2-9.5 |
● |
110.22 |
|
1963 |
択捉島沖地震 |
8.5 |
|
22.71 |
|
1964 |
アラスカ地震 |
9.1-9.2 |
● |
9.29 |
|
1966 |
ペルー地震 |
8.1 |
|
43.48 |
|
1970 |
コロンビア地震 |
8.0 |
|
120.26 |
|
1974 |
ペルー地震 |
8.1 |
|
36.92 |
|
1985 |
メキシコ地震 |
8.0 |
|
19.29 |
|
1994 |
ボリビア深発地震 |
8.2 |
|
29.96 |
|
1998 |
バレニー諸島の地震 |
8.1 |
|
58.99 |
|
2001 |
ペルー地震 |
8.4 |
|
102.43 |
|
2004 |
スマトラ島沖地震 |
9.1-9.3 |
● |
45.40 |
|
2006 |
トンガ地震 |
8.0 |
|
17.73 |
|
2007 |
ペルー地震 |
8.0 |
|
9.93 |
|
2008 |
四川大地震 |
7.9(Ms8.0) |
|
3.78 |
|
2009 |
サモア沖地震 |
8.1 |
|
3.94 |
|
2010 |
チリ・マウレ地震 |
8.8 |
|
21.00 |
|
2011 |
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) |
9.0-9.1 |
● |
63.33 |
日本で初めて観測された連動型による超巨大地震 |
2012 |
メキシコ南部地震 |
8.0 |
|
67.19 |
|
2013 |
オホーツク海深発地震 |
8.3 |
|
78.00 |
|
2014 |
イキケ地震 |
8.2 |
|
92.85 |
|
2015 |
小笠原諸島西方沖地震 |
8.1 |
|
58.04 |
|
表中の地震名称及びMwはWikipedia「巨大地震」・「超巨大地震」から引用させていただいた。
上記表を黒点発生数グラフに当てはめてみる。
このグラフを見る限り、黒点発生数のピーク時に地震が起ったり、逆にボトム時に起こったり、上昇期だったり下降期だったりするので、一概にいつの時点で起こりやすいとは言いにくい。
また、「東京大学の研究チームが1万件以上の地震データから、潮汐力の強い時期に巨大地震の発生確率が上昇するという研究結果を英科学誌「ネイチャー ジオサイエンス」(2016年9月12日付電子版)に発表しており、同研究では小さな岩石の破壊が潮汐力によって大規模な破壊へと発展していく可能性が示唆されている」(Wikipedia「巨大地震」)とあるように、様々な要因が複合的に絡まりあって地震が発生するとみられるので、一つの視点では何とも言い難い。
ただ、太陽活動と地震の関係について、太陽が地球に与える巨大な影響を考えれば、全く関連性がないと否定できるものではないはずである。
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太陽活動と噴火 |
主な火山噴火をWikipedia「火山爆発指数」からコピーさせていただき、下記の表にしてみた。
VEI |
火山(噴火名) |
場所 |
年 |
|
0 |
Hoodoo Mountain |
カナダ |
紀元前7050年? |
|
マウナ・ロア山 |
ハワイ諸島 |
1984年 |
|
ニオス湖 |
カメルーン |
1986年 |
|
ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ(英語版) |
レユニオン(インド洋) |
2004年 |
|
1 |
Wells Gray-Clearwater volcanic field |
カナダ |
1500年? |
|
キラウエア火山 |
ハワイ島 |
1983年 - 現在 |
|
ニーラゴンゴ山 |
コンゴ |
2002年 |
|
2 |
フッド山 |
アメリカ |
1865 - 1866年 |
|
キラウエア火山 |
ハワイ島 |
1924年 |
|
トリスタン・ダ・クーニャ |
南大西洋 |
1961年 |
|
有珠山 |
日本 |
2000 - 2001年 |
|
ホワイト島 |
ニュージーランド |
2001年 |
|
3 |
ガリバルディ山(英語版) |
カナダ |
BP 9300 |
|
Nazko Cone |
BP 7200 |
|
エジザ山(英語版) |
950 ± 1000年頃 |
|
ヴェスヴィオ |
イタリア |
1913 - 1944年 |
|
スルツェイ島 |
アイスランド |
1963 - 1967年 |
|
エルトフェットル |
1973年 |
|
ネバドデルルイス火山 |
コロンビア |
1985年 |
|
雲仙岳 |
日本 |
1990 - 1995年 |
|
エトナ火山 |
イタリア |
2002 - 2003年 |
|
新燃岳 |
日本 |
2011年 |
|
4 |
ラキ火山 |
アイスランド |
1783年 |
|
プレー山 |
マルティニーク(西インド諸島) |
1902年 |
|
桜島 |
日本 |
1914年 |
|
パリクティン山 |
メキシコ |
1943 - 1952年 |
|
ヘクラ山 |
アイスランド |
1947年 |
|
ガルングン山 |
インドネシア |
1982年 |
|
スパー山(英語版) |
アメリカ |
1992年 |
|
オクモク山(英語版) |
アラスカ |
2008年 |
|
エイヤフィヤトラヨークトル(2010年の噴火) |
アイスランド |
2010年 |
|
ムラピ山 |
インドネシア |
5 |
ヘクラ山(Hekla 3 eruption) |
アイスランド |
紀元前1021 +130/-100年 |
|
Mount Meager |
カナダ |
紀元前約400年(BP 2350) |
|
ヴェスヴィオ(ポンペイ噴火) |
イタリア |
79年 |
ポンペイ遺跡で有名 |
パトーアキ(英語版) |
ニュージーランド |
300年ごろ |
|
富士山(宝永大噴火) |
日本 |
1707年 |
|
樽前山 |
1739年 |
|
タラウェラ山 |
ニュージーランド |
1886年 |
|
アグン山 |
バリ島 |
1963年 |
|
セント・ヘレンズ山(1980年の噴火(英語)) |
アメリカ |
1980年 |
|
エルチチョン |
メキシコ |
1982年 |
|
ハドソン山 |
チリ |
1991年 |
|
チャイテン山 |
2008年 |
|
プジェウエ山 |
2011年 |
|
6 |
ディアブロティン山(英語版) |
ドミニカ |
BP 30,000 |
|
トルカ山(英語版) |
メキシコ |
BP 10,500 |
|
オクモク山(英語版) |
アメリカ・アラスカ州 |
BP 8,300 |
|
エトナ火山 |
イタリア |
BP 8,000? |
|
ベニアミノフ山 |
アラスカ半島 |
紀元前1750年前後 |
|
ヴェスヴィオ(Avellino eruption) |
イタリア |
紀元前1660 ± 43年 |
|
アニアクチャク山(英語版) |
アメリカ・アラスカ州 |
紀元前1645年頃 |
|
オクモク山(英語版) |
紀元前400年頃 |
|
アンブリム |
バヌアツ |
100年頃 |
|
イロパンゴ火山(英語版) |
エルサルバドル |
450 ± 30年 |
|
チャーチル山(White River Ash) |
アメリカ・アラスカ州 |
750年頃(BP 1,200) |
|
ラキ火山(Eldgj?) |
アイスランド |
934年 |
|
白頭山/長白山(天池噴火(中国語)(英語)) |
中朝国境 |
969 ± 20年 |
|
クワエ海底火山(Kuwae) |
バヌアツ |
1452年または1453年 |
|
ワイナプチナ |
ペルー |
1600年 |
|
クラカタウ |
インドネシア |
1883年 |
|
サンタマリア山(英語版) |
グアテマラ |
1902年 |
|
ノバルプタ |
アメリカ・アラスカ州 |
1912年 |
|
ピナトゥボ山 |
フィリピン |
1991年 |
|
7
(7以上を「破局噴火」という) |
Bennett Lake Volcanic Complex |
カナダ |
5000万年前 |
|
Valles Caldera(Lower Bandelier eruption) |
アメリカ |
147万年前 |
|
イエローストーン(英語)(Mesa Falls eruption) |
130万年前 |
|
Valles Caldera(Upper Bandelier eruption) |
115万年前 |
|
Long Valley Caldera(Bishop eruption) |
BP 759,000 |
|
マニンジャウ湖(英語版) |
インドネシア |
BP 280,000 |
|
阿蘇山(Aso4) |
日本 |
9万年前 |
巨大カルデラ噴火 |
アティトラン湖 |
グアテマラ |
BP 84,000 |
|
クリル湖(英語版) |
ロシア |
BP 41,000 |
|
フレグレイ平野 |
イタリア |
BP 37,000 |
|
姶良カルデラ |
日本 |
BP 22,000 |
|
ラーハー湖(英語版) |
ドイツ |
BP 10,900? |
|
クリル湖(英語版) |
ロシア |
紀元前6440 ± 25年 |
|
クレーターレイク(マザマ山(英語版)噴火) |
アメリカ |
紀元前5677 ± 150年 |
|
鬼界カルデラ(アカホヤ噴火) |
日本 |
紀元前5300年頃 |
|
サントリーニ島(ミノア噴火(英語)) |
ギリシャ |
紀元前1620年代 |
|
タウポ湖(ハテペ噴火(英語)) |
ニュージーランド |
186年 |
|
タンボラ山 |
インドネシア |
1815年 |
|
8 |
Scafells |
イギリス |
オルドビス紀 |
|
Glen Coe |
4億2000万年前 |
|
ラ・ガリータ・カルデラ フィッシュキャニオンタフ(英語版) |
アメリカ・コロラド州 |
2700万年前[4] |
|
イエローストーン(ハックルベリーリッジ噴火(英語)) |
アメリカ |
220万年前 |
|
Gal?n |
アルゼンチン |
|
|
イエローストーン(Lava Creek eruption) |
アメリカ |
BP 640,000 |
|
トバ湖 |
インドネシア |
BP 73,000 |
|
タウポ湖(Oruanui eruption) |
ニュージーランド |
BP 26,500 |
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(BP:放射性炭素年代測定)
「国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測(NAOJ)」が発表しているデータが1929年からなので、黒点発生数と火山噴火を比較するため、1929年以降の噴火について見てみることとする。
1929年以降の火山噴火は上記表中の赤文字で示した。
これを黒点発生数と比較したグラフが下記図である。
グラフ中の黒丸「●」はVEI5以上の火山噴火。図中の火山名の後にある()内の数値がVEI値である。
グラフ中の●が付いているVEI5以上の火山噴火を見ると、太陽活動がピークあるいはボトムの時に規模の大きい火山噴火が発生していることがわかる。
もう少し細かく見ていくと、ボトム時からピーク時にかけての上昇期よりも、ピーク時からボトム時にかけての下降期に規模の大きい火山活動が起っているように見える。
オカルトチックな話になるが、青木ヶ原樹海に入ると方位磁石が狂うという話を聞くことがある。
この現象がもととなって、何か得体の知れない存在がコンパスを狂わすのではないかなどと言われることがある。
これを科学的な観点から見てみると、溶岩には磁気を持った鉱物が含まれていて、これがコンパスを狂わすと考えられている。
これは、マグマには磁気が帯びているのである。
これが太陽活動と何の関係があるのか?
太陽からやってくるエネルギー(太陽風)の成分は、そのほとんどがプラスの電気を持った陽子と、マイナスの電気を持った電子(このような電気を持ったガスをプラズマという)であり、その他のイオンが数パーセント含まれている。
その太陽風に含まれているプラズマとともにやってくるのが、太陽の磁力線である。
これが何を意味するのかというと、太陽からやってくる陽子と電子、そして磁気が、地球内部に閉じ込められている磁気を持ったマグマに作用し、活発化させ、火山噴火を起こさせるのである。
太陽活動のピーク時とボトム時が、ちょうど磁石のS極とN極とが引き付けあうように、あるいは逆に磁石の同極同士で反発しあうように、太陽と地球が引き付けあうように、あるいは逆に反発しあうように作用し、地球内部のマグマがかき回されているのである。
これが火山噴火の最も大きな要因なのである。
下の図を見てほしい。
【地図1】
【地図2】
【地図1】と【地図2】を比較して見てみると、プレートの境界線上で互いに押し合っているところに地震が頻発していることがわかる。
逆にプレート同士が離れようとしているところでは、比較的地震が少ない。
そして【地図1】を見れば、地震が頻発して起こる地域と活火山の場所がほぼ一致していることがわかる。
「太陽活動と地震」の段で示したグラフを見る限りでは、太陽活動と地震の直接的な関連は見受けられない。
しかし太陽活動と地球内部のマグマには密接な関連性が見受けられる。
つまり、
太陽活動が活発になる |
↓ |
地球内部のマグマを活性化させる |
↓ |
プレートを動かす |
↓ |
プレートとプレートの境界線上にある火山が活発になる |
↓ |
プレート同士の境界線上に歪みができる |
↓ |
プレートの境界線上で巨大地震が発生する |
太陽活動と地震と火山噴火の関係性が見えてくる。
もう少しわかりやすくに説明すると・・・
太陽風が地球というゴムボールに圧力をかける(ゴムボールが凹むイメージ)(当然、太陽活動のピーク時が最も圧力が高い) |
↓ |
太陽風によって圧力をかけられた地球内部のマグマは逃げ場を失い、プレート同士が押し合っている地表の割れ目(プレートの境界線)からマグマが漏れ出す(火山の噴火) |
↓ |
火山が噴火しだす頃に、徐々に太陽活動はピーク時(活動期)からボトム時(停滞期)に向けて活発度合いは下降曲線となる |
↓ |
太陽からの圧力が弱まり、それまで凹まされていた地球というゴムボールは元に戻ろうとして反発する(圧縮されていたバネが反発して伸びるイメージ) |
↓ |
地震発生 |
これが太陽活動と火山噴火と地震の関係である。
火山活動と地震はいったいなのである。
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NASAによる次の太陽活動サイクル25の最新の予測 |
【サイクル1からサイクル24までの波形図】
1755年のボトム時(太陽活動停滞期)から1766年のボトム時までの波形を「第1太陽周期(サイクル1)」といい、2008-2009年のボトム時から2019年のボトム時までの波形を「サイクル24」と呼ばれる。
そして2020年から「サイクル25」が始まる。
これから始まるこの「サイクル25」が、NASAによると、過去200年で最低の太陽活動期になると予測されている。
では、200年前の太陽活動はどうだったかというと、1790年から1830年まで続いた「ダルトン極小期」という、稀に見る太陽活動停滞期があったのである。
サイクル5からサイクル6にかけての太陽活動停滞期である。
では、ダルトン極小期に地球で何が起こったのか?
1815年4月10日、インドネシアのタンボラ山でVEI-7規模の噴火が発生した。
VEI-7といえば「破局噴火」である。
それ以前のVEI-7レベルの破局噴火は、186年にニュージーランドのタウポ湖(ハテペ噴火(英語))で起きている。
約1600年ぶりのVEI-7レベルの破局噴火が、このダルトン極小期に起きているのである。
このタンボラ山噴火の規模は相当なもので、3900メートルあった山頂が2851メートルになったと言われている。
1000メートル以上も山頂が吹き飛んだのである。
この噴火による火山灰が地球全体を覆い、世界中の農作物は潰滅的な被害を受けた。
北アメリカでは穀物価格が7倍以上に高騰したと言われている。
農作物が育たない、高騰して買うことができないことによって、餓死者が大量に発生し、また、太陽光が遮られたことによって疫病が流行した。
噴火による直接的な死者は1万人ほどと言われているが、餓死者や病死者を合せると約10万人に達したと言われている。
このときにコレラが突然変異して大流行したと考えられている。
翌年の1816年は「夏のない年」と呼ばれるように、夏の異常気象(冷夏)により農作物が壊滅的な被害を受けた現象が発生した。
この「ダルトン極小期」と酷似する、いや、ダルトン極小期を下回るほどの太陽活動停滞期になるとNASAが予測した「サイクル25」では、一体どのような世界的規模の大変動が起こるのであろうか。
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太陽活動と経済 |
上記グラフは、黒点発生数と景気動向である。グラフ中の「◎」は好景気。「●」は不況および世界的事件等である。
グラフを見れば、黒点発生数が増える(=太陽活動が活発になる)と好景気になり、黒点発生数が減る(太陽活動が停滞する)と不況になることが相関していることがわかる。
これまで説明してきたとおり、火山噴火や地震・ウィルスなどの疫病流行といった、いわゆる「自然災害」と太陽活動が関連付けられて説明できることは理解できたと思う。
しかし経済活動は人間の意志によるものだから、太陽活動とは何ら関係ないのではないかと思ってしまう。
だが、グラフを見る限り、経済活動と太陽活動は確かに関連している。
なぜか?
もう一度おさらいするが、太陽エネルギーが活発になると、太陽からやってくる「太陽風」が強く吹き、停滞すると太陽風が弱くなったり、あるいはやって来なくなる。
その太陽風に含まれているのが、プラズマと磁力線である。
このプラズマがウィルスに作用し、磁力線が地球内部のマグマに作用して火山噴火とそれに伴う地震に大きな影響を与えていることはこれまで説明してきたが、では太陽風は人間には全く何も影響を与えないのか?
否、太陽活動は人間社会に大きな影響を与えているのである。
たとえば、スマホの画面をタッチすると操作できるが、この仕組みには二通りある。
一つは感圧式。つまりスマホ画面に指を当てたその圧力によって反応する仕組み。
もう一つは感電式。指先から出る微弱電流を感知して反応する仕組みである。
現在のスマホは、この感電式が主流となっている。
何が言いたいのかというと、人間の体にも微弱な電流が流れているのである。
「フレミング左手の法則」というのを理科の時間に習ったことがあるだろう。
電・磁・力の法則である。
人体に電流が流れているということは、きわめて精緻な電流計で計らないと測定できないほどであるが、人体の周囲に磁力が発生しているということである。
つまり、太陽風とともにやってくる磁力線が人間の体に影響を与えているのは間違いないのである。
では太陽風が人間にどのような影響を与えているのであろうか?
上記グラフを眺めながら説明すれば、太陽活動が活発になれば経済活動も活発になり、太陽活動が停滞すれば経済活動も停滞するということである。 |
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太陽活動が人体に与える影響 |
システムエンジニア(以下SE)の人々に、うつ病で会社を休んでいる人が多いと精神科医が指摘しているという。
これを「SEうつ病」という。
SEの方々はパソコン自体に負担をかけないように温度や湿度を低く保ち、直射日光が入らないようにした環境で仕事されている。
つまり一日中太陽光の入らない室内でパソコンのキーボードを打ち続けることが多い。
これが長く続くと「意欲がない」「アイデアがわかない」「面白いテレビも面白いと思わない」「夜中に目覚めて朝まで眠れない」「熟睡感がない」「イライラ・ソワソワして集中力がない」などの身体の変調を訴えるようになるという。
この状態を「SEうつ病」と呼ばれ、うつ病の一種である。
うつ病のほとんどが人間関係によるものであるが、「SEうつ病」はそれとは関係ない点が普通のうつ病と大きく異なる。
「SEうつ病」の原因は、実は太陽光不足にあると言われている。
この「SEうつ病」の治療に抗うつ薬が使われるが、薬を処方する前にまず朝の太陽光を十分に浴びることが取り入れられている。
この中で
セロトニンが不足すると
●ストレスを感じる
●慢性疲労
●慢性的にイライラする
●やる気がおきない
●意欲低下
●自分勝手になって協調性が欠ける
●うつ症状
●不眠
●暴力的になる
など、精神のバランスを崩す症状の原因ともなります。 |
と言われている。
この「セロトニン」の分泌を促すために、日光浴が大事なのである。
詳しくは
をご覧になっていただきたい。
お日様の光がどれほど人体に影響を及ぼしているかは、ほんの一部の視点からしか見ていなくとも、わかってくる。
さて、ここで重大なことは、先ほども言ったように、「ダルトン極小期」に匹敵するような「サイクル25」が始まっていることである。
太陽活動が極大期であろうが極小期であろうが、日光は燦燦と地上を照らしてくれている。
しかし問題は、その成分なのである。
我々が太陽からやってくるものとして認識できるのは、目で見える光(可視光線)だけである。
可視光線は太陽からやってくるものの中のほんの数パーセントにすぎないのである。
紫外線も赤外線も見ることができなければ、プラズマや磁力線なども見ることはできない。
つまり、日光を浴びることは大事だが、もっと本質的に大事なことは、可視光線以外のものなのである。
世界中の人々は、コロナ自粛によって外に出たくても出られず、ずっと家にいてストレスがたまった状態である。
そこにさらに太陽活動極小期が来ている。
この時期、ネットを見れば、常に誰かが誰かを攻撃しているように見受けられるが、その根本原因は太陽活動の低下にある。
根本原因が太陽活動にあるのであれば、もう誰が何をしようとも解決できない状態に陥っているということである。 |
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太陽活動と戦乱 |
【ウィキペディア(Wikipedia)『第1太陽周期』】より
このグラフは、過去400年の黒点発生数を示したグラフである。
このグラフに主だった戦争・革命が起きた時期を乗せてみる。
【太陽活動と人類の革命と戦争の歴史】より
正確な観測データが残っている1929年以降の主な戦争・紛争・騒乱を、黒点発生数と比較してみてみる。
やはり、大きな戦争は太陽活動のピーク時に起こっていることがわかる。
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最終結論 |
2020年以降、一体何が起きるのか?
以上のことから言えることは…
①新型コロナウィルスに見るような世界的規模に感染が広がるほどの大流行病が新たに、そしていくつも発生する。
②1929年の世界恐慌をはるかにしのぐほどの大規模な超恐慌が起こる。
③超巨大地震と破局的な大噴火が発生する。
④異常気象により寒冷化が進み、作物が育たなくなり、大飢饉が起こる。
⑤水と食料とエネルギーを奪い合う第三次世界大戦が勃発する。
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