台湾の「半導体製造技術」に日本は絶対に追いつけない | ||||||||||||
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「技術立国・日本」 世界中からこのように言われていた時代があった。 今はどうかというと、日本の技術が全く失われてしまったわけではないが、もうすでに中国や台湾の後塵を拝する位置になってしまっている。 めざましい台湾の技術発展 特にめざましい技術発展を遂げているのが台湾である。 その中でも特に「半導体製造技術」は抜きん出ている。 ではなぜ台湾がこれほどまでに技術発展してきたのか? それは「半導体製造技術」が「国策」だからである。 世界最高峰の半導体製造技術 台湾は世界最先端の半導体製造企業であり、世界で最も時価総額の高い半導体企業の一つである「TSMC(台湾積体電路製造股份有限公司:Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.、略称:台積電)」を、完全に国策として徹底して育て上げている。 このTSMCをアメリカが莫大な資金援助を持ちかけてアメリカ国内へ工場を誘致しようとしたが、台湾はこれを断った。 ただし、完全に誘致を断ったわけではない。 2022年4月から、熊本県菊陽町にTSMCが過半数を出資する子会社・JASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社)が、ソニーセミコンダクタソリューションズとデンソーが少数株主として参画して建設している。 このように台湾国外でもTSMCが出資して工場は建設されている。 しかし、これらの工場は、最先端の半導体製造技術ではない。 現在の最先端技術は、5nm(ナノメートル)という超微細な技術である。 この大きさになると、原子一つの少しの凹凸でも製品に不具合が出るという。 この技術はアメリカでもできなかった。 熊本に建設されている工場で製造される半導体は22~28nmとなるという。 この技術レベルは、もうすでに10年前には達成されていたといわれている。 「技術」は台湾国外へ出したとしても、「最先端技術」は断じて国外へは出さない。 時価総額が日本トップのトヨタが23兆円に対して、TSMCは63兆円。 およそ2倍である。 TSMCがいかに巨大企業であるかがこれでわかる。 世界一価値のある台湾の「半導体製造技術」 世界中のだれもが喉から手が出るほど欲しいこの世界最高峰の技術を世界中に売りつければ、間違いなく莫大な利益が得られる。 まるで石油みたいなものである。 だが石油と違うところが一つある。 石油なら莫大な資金と労力と時間と運があれば掘り当てることができるかもしれない。 しかしこの台湾の半導体製造技術に関しては、誰も真似ができないのである。 誰も真似ができないからこそ、最高の価値があるのである。 この「世界最高峰」の技術を、もし軍事的に利用すれば、超高性能の兵器を作ることができる。 そしてその「超高性能兵器」は、他の軍事力を圧倒することができよう。 すなわち、台湾の半導体製造技術を利用するかしないかによって、軍事的優位性を左右してしまうのである。 なぜ台湾は「半導体製造技術」を国策にしたのか? 素人目ならば、「優秀な一企業を国が全面的に『援助』する」という形でもよかったのではないかと考えてしまうが、それをなぜ「国策」にしたのか? これには深いわけがある。 それは、台湾侵攻を目論む中国に対する切り札なのである。 もし台湾が中国に侵略されて世界最高峰の半導体製造技術が中国・ロシア・北朝鮮のような覇権国家に渡ってしまったら、自由主義国家は軍事的に負ける。 台湾を守らなければ、西側諸国が終わる。 先日、アメリカの序列第3位のペロシ下院議長が台湾を訪問した。 そしてそこで「アメリカは台湾を絶対に守る」と言ったが、一つにはこの技術の為である。 だからこそ、台湾は目先の利益にとらわれずに、技術を誰にを売り渡さずに死守しているのである。 先ほども言ったとおり、この台湾の技術によって、軍事的優位性を左右する。 この技術をアメリカ側が利用するか中国側が利用するかによって、世界情勢が大きく変わるのである。 日本の政治家・経済界の平和ボケ もしかりに日本にこの技術があったとしたら、喜んで世界中に売りさばいていたであろう。 そして多少ばかり株価が上がって高級料亭で宴会でもしていたであろう。 これまさに「売国奴」である。 おのれの利権の為に統一教会ごときに諂って票稼ぎしているような連中には到底想像もできないほど悲壮な国家戦略を立てている台湾に、日本の技術は絶対に追いつけない。 |
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