日本の宗教法人数

宗教とは？ この問いに正しく答えられる者はいない。 ウィキペディアを見ると 宗教（しゅうきょう、英：religion）は、一般に、人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を主体とする思想体系、観念体系であり、また、その体系にもとづく教義、行事、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。 なお広辞苑では、「神または何らかの超越的絶対者あるいは神聖なものに関する信仰・行事」、としている。 日本では「無宗教」という名の宗教が流行っているようだ。 下記の表を見てほしい。

第1表__宗教法人数総括表 2020年12月31日現在 区分 包括宗教法人 単位宗教法人 単位宗教法人 単位宗教法人 単位宗教法人 単位宗教法人 合計 被包括宗教法人 被包括宗教法人 被包括宗教法人 単立宗教法人 小計 文部科学大臣所轄包括宗教法人に 包括されるもの 都道府県知事所轄包括宗教法人に 包括されるもの 非法人包括宗教団体に 包括されるもの 所属 系統 法人 法人 法人 法人 法人 法人 法人 文部科学大臣所轄 神道系 123 20 0 1 68 89 212 仏教系 156 176 0 4 147 327 483 キリスト教系 66 41 0 1 220 262 328 諸教 26 35 0 0 63 98 124 小計 371 272 0 6 498 776 1,147 都道府県知事所轄 神道系 6 82,105 138 109 2,003 84,355 84,361 仏教系 12 73,692 67 165 2,636 76,560 76,572 キリスト教系 7 2,760 30 27 1,668 4,485 4,492 諸教 1 13,578 0 8 385 13,971 13,972 小計 26 172,135 235 309 6,692 179,371 179,397 全体 合計 397 172,407 235 315 7,190 180,147 180,544

第2表__全国社寺教会等宗教団体・教師・信者数 （1）系統別 2020年12月31日現在 項目 宗教団体数 (宗教法人を含む。) 宗教法人数 教師数 信者数 項目 神社 寺院 教会 布教所 その他 小計 神社 寺院 教会 布教所 その他 小計 男 外国人 （男） 女 外国人 （女） 小計 外国人 （小計） 小計 単位 団体 団体 団体 団体 団体 団体 法人 法人 法人 法人 法人 法人 人 人 人 人 人 人 人 単位 系統／総数 80,884 76,815 30,111 19,146 6,347 213,303 80,764 75,495 21,881 284 1,723 180,147 309,744 2,550 338,809 1,125 648,553 3,675 181,146,092 系統／総数 神道系 80,804 15 4,922 824 630 87,195 80,691 13 3,360 149 231 84,444 43,477 9 25,070 18 68,547 27 87,924,087 神道系 仏教系 22 76,746 1,905 1,704 3,816 84,193 20 75,432 939 90 406 76,887 163,550 336 189,407 240 352,957 576 83,971,139 仏教系 キリスト教系 0 5 7,096 676 767 8,544 0 1 3,986 5 755 4,747 27,232 2,005 4,107 659 31,339 2,664 1,915,294 キリスト教系 諸教 58 49 16,188 15,942 1,134 33,371 53 49 13,596 40 331 14,069 75,485 200 120,225 208 195,710 408 7,335,572 諸教

上記データは、文部科学省の発表をそのまま掲載したものである。 公式に「宗教法人」として登録されている数だけで約１８万。 同様に「信者数」は約１億８１００万人。 団体数も信者数も驚きの数である。 ここで一つ疑問が出てくる。 「このデータは間違っている。日本の人口は約１億２０００万人なのに、信者数が１億８０００万人になっている」と。 これは単純な話だ。 「掛け持ち」である。 一人で２つも３つも所属しているだけである。 さて、冒頭に「日本では無宗教という名の宗教が流行っている」と言ったが、はたしてどの宗教団体にも所属していない人がどれだけ存在しているのか？ 間違いなく、ほぼ全員が「何処かしらの宗教団体」に所属しているのである。 国が発表しているデータに基づけば、「私はどこにも所属していない無宗教信者だ」などと言う言い分が無知でつまらない詭弁に過ぎないことがよくわかる。

そして「詭弁」であることを詰めると、二言目には「信じたいものを信じていればいいではないか」と言ってくる。 この言い分が通用するのであれば、いま世間で話題になっている「統一教会」も不問となってしまう。 そう言うと、三言目には「詐欺を働いているのだから、統一教会は悪だ」と言い返してくる。 統一教会信者にとっては詐欺を働いている自覚は全くなく、「信じたいものを信じているだけ」である。 つまり、二言目と三言目は全く逆の矛盾なのである。 誰もこの矛盾に気づいていないのが現状である。

ここで、冒頭の「宗教とは？」の根本的な問いに対する答えを提示する。 ウィキペディアによれば、「宗教は、･･････思想体系、観念体系であり、また、･･････社会集団のことである」としているところが根本的な間違いである。 誰にでもわかるように簡単に説明すると、宗教とは「どうしたら幸せになれるか」という、人間にとって根本的な疑問に対する答えを求めるものである。 人として生まれ、生活していく中で、誰一人として幸せを求めない者はいない。 であれば、誰一人として「宗教」をやっていない者はいない。 こう言うと、このような詭弁を弄する者が出てくる。 「不幸になっても構わない」と。 虫でも魚でも、はたまた微生物でも、その行動原理の根本は「幸せになりたい」というところから発している者である。 奪って言うなら、「不幸になっても構わない」などと詭弁を弄する者は、虫けら以下である。 与えて言うなら、「本当に不幸になっても構わない」はずがない。

次に、二言目の「信じたいものを信じていればいいではないか」という詭弁を破す。 人は幸せを求めて生きている。 そしてどのようにしたら幸せになれるのか、というのが「宗教」である。 では、もしその宗教が間違えていたら、幸せを求めているのに不幸になってしまう。 この世には正しい宗教、間違えた宗教がある。 正しい宗教ならば幸せになり、間違った宗教なら不幸になる。 実に簡単な結論である。

では、何が正しい宗教で、なにが間違った宗教なのか？ 正邪を判断をする明確な基準があるのだろうか？ 日本だけで約１８万もの宗教団体が存在し、各々がそれぞれ異なった教義を持っている。 それをいちいち調べて比較して、正邪を判断しなければならないのだろうか？ 実はそんな面倒なことをしなくてもいい。 では何を見て判断すればいいのか？ それは「教祖」を見れば一目瞭然なのである。 上記表の「系統」から見てもわかるように、大きく分けて４つある。 「神道系・仏教系・キリスト教系・諸教」である。 一つずつ矛盾を明らかにしていく。 神道系 いわゆる「神社・八幡宮」である。 この中でも、日本の神社の総本山は「伊勢神宮」である。 そして「伊勢神宮」に祀られている神は「天照大神」である。 この「天照大神」が今ここでいう神道系の「教祖」である。 では天照大神は「どうしたら幸せになれるのか」という問いに対してどのように説いているのか？ 実は「何も説いていない」のである。 どうしたら幸せになれるかという問いに対して何も説いていないのだから、幸せになりようがない。 つまり、神道系を信じても幸せにはなれないのである。

次にキリスト教系。 教祖は「イエス・キリスト」である。 キリスト教を信じれば天国に行けるということが根本の教えである。 つまり天国に行くのが幸せだと説いているのである。 ではここで教祖を見てみよう。 キリストは磔になって殺されている。 幸せになっていますか？ 教祖が幸せになっていないのに、信者が幸せになれる道理があろうか。 こう言うとキリスト教信者はこう言ってくる。 「磔になって殺されたが、生き返った」と。 では反詰する。 キリスト教信者で生き返った者はいるのか？ いるならば紹介してほしいものである。

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