FRBの利上げと日本への影響

日本、ハイパーインフレへ

米22年に3回利上げへ FRB、緩和縮小終了の前倒し決定

【ワシントン=大越匡洋】米連邦準備理事会(FRB)は15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)の加速を決めた。
終了時期の想定を2022年6月から同3月へ前倒しし、22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込む。
インフレが長引き、1カ月前に始めたばかりの緩和縮小を速める異例の軌道修正を迫られた。
パウエル議長が会合後に記者会見し「インフレ率が目標の2%を大きく上回っている」と述べ、物価の安定を守ると訴えた。
利上げはテーパリング終了後とし、利上げの条件となる「最大雇用」へ労働市場が「急速に進展している」と語った。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN140100U1A211C2000000/

FRBの利上げによって、日本にどのような影響があるのか?
これを基本から解説する。

利上げとは

中央銀行が政策金利を引き上げること。

景気が過熱してきたときに中央銀行が金利を引き上げ、景気にブレーキをかけて過度のインフレやバブルなどの過熱した景気を冷ますことができる。

ではなぜ利上げすると景気にブレーキをかけることができるのか?

そもそも、金利とは、お金を借りるときの「借り賃」みたいなものである。
たとえば、アパートの一室を借りるとする。
このとき「家賃」を払う。
同じように、お金を借りる際の「家賃」にあたるものが「金利」である。

仮に、金利1%から2%に「引き上げられた」とする。
単純に「数値」だけを見れば「たった1%しか違いがないではないか」と思われるが、そうではない。
割合からすれば「2倍」なのである。

借りる側としたら、同じ間取りで「家賃」に2倍の差があるならば、安い家賃の部屋に入りたいと思うはずである。

企業が「設備投資しよう」とか、個人が「家や車を買おう」としたときにお金を借りる際も、金利が高い時よりも金利が低いほうが助かる。

このように、金利が低いと市場にお金が回りやすくなり、逆に金利が高いと市場にお金が回りにくくなる。

利上げすることによって、お金を回りにくくする状態に持っていくのである。

これが「利上げによる景気のブレーキ」である。

なぜ景気にブレーキをかける必要があるのか?

「景気が良いことは良いことではないか?ブレーキをかける必要などないのではないか?」と思う。

景気が良いことは良いことなのだが、「過熱」しすぎることが良からぬことなのである。

経済の「過熱」とは?

簡単に言うと、「物価の過度の上昇」である。

たとえば、1つ1万円の物が10個あるとする。

それを100人が欲しがっているとする。

みんなが「1万円払うから、それを売ってほしい」といったところで、数に限りがあるのだから、みんなには行き渡らない。

そこでどうするのかといえば、売る側としては「値上げ」して価格競争させてより多くの利益が出るように仕向ける。
1万円の物を1万5千円に値上げした時、50人が購入をあきらめたが、それでも残りの50人が欲しがった。
さらに値上げして2万円にしたとき、50人のうち40人が購入をあきらめたが、残りの10人がこれを欲しがった。
このときに価格が決定するのである。

魚市場のセリのようなものである。

お金持ちは欲しいものはいくらでも買えるが、お金を持っていない人たちは何も買えなくなってしまう。

こうして、経済が「過熱」することによって、富める者と貧ずる者の格差がさらに広がってしまうことになる。

これを抑えるために、景気にブレーキをかける必要があるのである。

インフレとは?

先ほどの例のように、1万円の物が2万円になった時、2つの言い方ができる。
1つめは「物価上昇」
2つめは「貨幣価値の低下」である。

1つ目は単純なことで、1万円の物が2万円になったのだから、「物価上昇」といえる。

2つ目が、1万円の物が2万円になったのだから、「2万円が1万円の価値」になったといえる。
つまり、この例でいうならば、お金の価値が半分になったともいえる。
これが「貨幣価値の低下」である。

この場合、2つの言い方があるが、同じことを言っているのである。

これがどんどん過熱していくことが「インフレーション(インフレ)」であり、異常な過熱を「ハイパーインフレーション(ハイパーインフレ)」というのである。

ジンバブエのハイパーインフレ

ジンバブエでハイパーインフレが起きたことはよく知られている。

ではなぜジンバブエでハイパーインフレが起こったのか?
この流れを簡単に説明する。

①白人が住み着いて大規模農場を経営

②もともとそこに住む黒人たちを大量に雇用する

③白人は収穫した農作物を輸出してどんどん儲かる→儲かったお金で様々なものを輸入する

④しかし、そこで働いている黒人たちは全く儲からない

⑤これに怒った黒人たちが白人を追い出し、黒人たちで大規模農場を経営し始める

⑥しかし黒人たちは経営のノウハウを全く知らないので、農作物は育たないし、農産物を育てたとしても輸出する方法を知らない→同時に、国外からの輸入のノウハウも知らない

⑦ジンバブエ国内で品不足が発生

⑧物が無いので異常な物価上昇発生

⑨物価上昇に対応するために、ジンバブエ政府はどんどんお金を擦りまくって全国民に配った

⑩国民はお金をもらったが、さらに物価上昇する

⑪さらに政府はお金を擦りまくった

⑫物価上昇

⑨⑩⑪⑫の無限ループ発生

こうして歯止めの利かないインフレ(ハイパーインフレ)が発生し、ジンバブエ国民は困窮したのである。
FRBの利上げによる円安ドル高

先ほど、金利とはアパートを借りる際の家賃のようなものだと説明した。

借りる側からしたら、家賃が安いほうが助かる。

逆に、貸す側からすれば、家賃が高いほうがいい。

貸す側としては、金利が高いほうが儲けが出るのである。

投資家にとって、金利が低い所より金利が高いほうに投資したほうが儲かるのである。

水は高いところから低い所へ流れるのが自然の法であるが、資金というは金利の低いところから金利の高い所へ流れるというのが経済の基本である。

この経済の基本に則れば、当然、日本よりもアメリカのほうが金利が高ければ、資金は日本からアメリカへと流れていく。

売れ残りは売り切るまで値引きする。

逆に欲しいものはどんどん値上がりしていく。

利上げするアメリカドルを持っておけば儲かるので、どんどん値が上がる。

逆に、持っていても儲からない日本円はどんどん値が下がる。

こうして日本円の価値は下がり、相対してアメリカドルの価値が上がっていく。

これが円安ドル高である。
円安ドル高の影響

仮に、ここにアメリカから輸入したドリンクがあるとする。

このドリンクは日本円で「100円」とする。

アメリカではこのドリンクは1ドルだったとする。

このとき、「1ドル=100円」とみなすことができる。
100円が1ドルの価値があるともいえる。

もし円高に推移して「1ドル=50円」となったとき、このドリンクを100円で2本買うことができる。
このとき、今まで100円が1ドルの価値だったものが、100円が2ドルの価値になったといえる。
円の価値が上がったのである。
これを「円高(=ドル安)」という

逆に、円安に推移して「1ドル=200円」になったとき、このドリンクを200円出さないと買えないことになる。
円の価値が下がったのである。
これを「円安(=ドル高)という。」

1ドル=100円から円高になって、1ドル50円になったとする。
そうすると、今まで100円出して1本しか買えなかったドリンクを2本買うことができるようになる。
安く仕入れれば市場に安く出回ることになる。
つまり円高は輸入に有利になるのである。

逆に、日本で100円だったものをアメリカに輸出するとき、アメリカの人が今までは1ドルで買えたものが2ドル出さないと買えないことになる。
アメリカの人にとって「値上げ」になるので、アメリカの市場で売りにくくなる。
つまり、円高は輸出には不利になるのである。

同じ方程式で、円安になると逆のベクトルになる。
つまり輸出には有利になるが、輸入には不利になる。

日本の食料自給率は約40%。
つまり約60%が輸入に頼っている。

同じくエネルギー自給率は10%未満。
つまり90%以上を輸入に頼っているのである。

世界の通貨基準は「米ドル」である。
輸出入におけるお金のやり取りは米ドルで行われる。

円安ドル高になると、食糧やエネルギーとなる石油やガス等が値上げするのである。

これからの日本

①日本国内の物価は際限なく上昇し、物が売れない。
②物が売れないから仕事が減る。
③仕事が減るから給料が減る。
④給料が減るから物が買えない。
⑤買えないから売れない
この①②③④⑤がループして、物価は際限なく上昇し、ジンバブエのようなハイパーインフレが発生する。

こうして、食べることができない人や暑さ寒さを乗り越えるためのエネルギーを利用できなくなる人が大量に発生するであろう。

日本でハイパーインフレが起こるとどうなるか?

食糧やエネルギーがみんなに行き渡らなくなるとどうなるか?

単純な話だ。

奪い合うしかない。

これが「内乱」の発端となる。

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