新宮市への襲撃予告についての所感
【WBS和歌山放送ニュース 2020年10月20日 19時11分】より
所感2020年10月21日午前0時の時点で犯人が特定されていないことから、今回の新宮市襲撃予告の目的がなんなのかはわからない。ただの悪戯なのか、それとももしかして本気で襲撃するつもりだったのか? 私はその日、仕事の関係で新宮市内を回っていた。 そしていろんな人とこの話題について話をした。 その中で特に印象に残ったことは、「どうせ悪戯だ。何にも起こるわけがない」という内容の会話が多かったことだ。 結果的には、その会話の内容のとおり、何も起こらなかった。 しかし、違和感があった。 それは、「緊張感の無さ」である。 市内の雰囲気は、パトカーや白バイが多く見受けられたが、人々はいつもと何も変わらない「日常」であった。 今はまだ何とも言えないが、今回はどうやら「悪戯」のような気がする。 しかしもし「本気」だったらどうだっただろうか。 取り返しのつかない大惨事になっていたことは間違いない。 もし厳戒態勢にするのであれば、新宮市を封鎖することは簡単である。 大橋と本宮方面に向かう道と、広角あるいは宇久井の国道を封鎖または検問すれば済む。 そして海上を見回れば、それで封鎖することは可能である。 ではなぜそれをしなかったのか。 恐らく、「襲撃なんかしてこないであろう」という「油断」だと思われる。 結果的には何も起こらず、人々の心の中では「安堵感」と「やっぱり」という気持ちであろう。 しかし、もう一つの違和感がある。 「本当にただの悪戯だったのだろうか?」という違和感である。 新宮市の多くの人たちに「悪戯だった」と思わせることが、今回の目的なのではないだろうか? 私は思う。 今回の襲撃予告でどれほどの警備態勢を構えるのか? 新宮市民の反応はどうだろうか? 警備の手薄な部分・抜け道・欠陥がどこにあるのか? どうすれば「確実に」実行できるかを見極めるために、あえて前もって「襲撃予告」をしたのではないだろうか? 今のこの時代、メールで犯行予告すれば即座に「いつ」「どこで」「誰が」ということがわかる。 犯行メールを送った犯人は、そんなことは当然わかっているはずである。 それを「あえて」メールで送ることにも何かの意味があるのではないかと感じる。 2020年9月24日16時にも隣町の那智勝浦町で役場を爆破するという趣旨のメールが送られてきたという。 今回の件と同一犯なのかどうかはわからない。 しかし何らかの関わりがあるのではなかろうか。 もし今回の件が本物の紛れもないプロの仕業だとしたら・・・ 「悪戯」だと思わせることも作戦のひとつだとしたら・・・ 新宮市を襲撃する確固たる目的があったとしたら・・・ あるいは新宮の襲撃を大きな目的を達成するための手段だとしたら・・・ 「逆オオカミ少年」のような気がする。 オオカミ少年は「悪戯」するために嘘をついた。 今回の件は、「悪戯だと思わせる」ために嘘をついたのではないだろうか? 何か我々の想像を超えるような大きな企みがあるのではないだろうか? |
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