とにかく身を守れ!!
2020/4/4

新型コロナウィルスの影響は世界中に影を落とし、この闇が去り晴れわたる時が何時になるのか、まったく誰もわからない状況に陥っている。

昨年末頃より、中国・武漢で「何やら怪しいウィルスが発生しているようだ」などと噂が立ち始めたが、そのころには誰もが他人事であった。
それがあっという間に、一瞬にして全世界に広まり、現在のところ収束の見通しは全く立たない。

いつ、どこで、誰に、どのようにしてウィルスがうつされるのか、誰もわからない。
新型コロナウィルスにかかった患者は、みな一様にこのように思ったであろう。
「まさか自分が・・・」と。

あるネットサイトを見た。
それはあるイタリアの病院内部の映像である。
見る際の注意書きとしてこのように書かれていた。
「閲覧注意」と。
私は、現実を知るべきだと思い、敢えて拝見した。

そこには、夥しい数の遺体が映されていた。
焼却炉の順番待ちとなっている遺体である。
遺体袋に入れられているのは、おそらくは亡くなってしばらく時間が経過したものと思われる。
亡くなって間もない遺体は、遺体袋にも入れてもらえずに、全裸のままであった。
しかもそれは、病院内の廊下に無造作に積み上げられていた。
平時であれば、私はこの映像を見たとき、「御遺体に対してなんと無礼な所作か」と憤慨したであろう。
しかし今は平時ではない。
有事だ!緊急事態なのだ!
次から次へと亡くなっていく者たちに対して、どうすることもできないというのが現状なのであるということを思い知らされた。

彼らは何を思い、最後に何を見て、何を伝えようとして亡くなっていったのか。

機械に繋がれ、防護服に身を包んだ医療関係者を眺めながら、何を思ったのであろうか。

当然であるが、感染すれば親であろうが子であろうが、恋人であろうが、誰とも面会することが許されない。
回復すればよいが、映像に映っていた亡くなった方々は、誰一人として最期の言葉を誰にも伝えることができないままその人生を終わらせてしまったのである。

もう一度繰り返して言おう。
もし感染してしまえば、誰とも顔を合わすことができなくなるのだ。
もしそのまま死ぬようなことになれば、誰にも最期の言葉を伝えることができないのだ。
こんなに悲しい最期はないだろう!!

とにかく身を守れ!!
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