政治家の不祥事
2020/1/11

IR関連の政治家の不祥事が発覚した。
中国企業から賄賂を受け取り、中国企業を優位に事を進める計画に加担したということだ。
まさに売国奴。
この政治家には与党も野党も含まれていたという。

金の力で政治家を操る。
金の力に政治家は操られる。

知らぬ存ぜぬで、受け取った金を返して幕引きを図る。
スーパーで万引きしておいて、バレたら返却するようなものだ。
秘書が勝手に受け取ってしまった。
悪いのは秘書だ。
子供が勝手にカバンに入れてしまった。
悪いのは子供だ。
という理論である。

日本中の誰もが、「こんなのは氷山の一角だ。もっと悪いことをしている政治家はいくらでもいる」
ということを知っている。

最近では、モリカケ問題・桜を見る会・そしてこのカジノ関連汚職。
与党が一撃で吹っ飛ぶようなことをしても、何ごともなかったかのように政権を握っている。

なぜか?
圧倒的に野党が弱いからである。

まぁ、野党も相当に弱みを握られているゆえに、攻め切れないのであろう。

「選挙に参加しよう」といろいろと呼び掛けているが、それでも投票者数は伸び悩んでいる。
なぜか?
選挙で国が変わるなどという幻想を抱く者が減ってきた証拠であろう。
逆に言えば、選挙で国を変えることができないという現実を知った人が増えたともいえよう。

政治家も投票者も無責任である。
政治家が公約を果たせなくとも、その政治家には何の責任もない。
公約実現を信じて投票してくれた国民を裏切ったということだ。
また、不誠実な政治家に投票して、その不誠実な政治家が国民に不利益をもたらしたとしても、投票者には何の責任もない。

政治家になるとするならば、責任を持たねばならない。
投票するならば、それなりの責任を持たねばならない。

「維新」「新撰組」などといった大層な名を付ける党がこのところよく目につく。
幕末から明治にかけての志士たちは、それこそ本当に「命がけ」であった。
もし間違えば、もし失敗すれば、もし公約を果たせなければ、本当の意味で命がなかった。
それに比べて今の政治家は「秘書がやったこと」「記憶にございません」と。

腹を切る覚悟・首をはねられる覚悟をもって政治家を目指せ。
さもなければ辞退しろ。
と言いたい。

いまの選挙は「マイナス100とマイナス1000のどちらがいいですか」という究極の二択だ。
これで投票する気になれるのか?
選挙離れがひどいとマスコミは騒ぐ。
確かにそうだが、これは大きな間違いだ。
「選挙離れ」だが、「政治離れ」ではない。
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